アメリカの料理雑誌をみていたらミーレ(Miele)のオーブンの広告を見つけました。アメリカでも売っているんだなとよく見るとそれもガスオーブンです。日本や本国ドイツにもないガスオーブンですがどうなってるの?
ミーレはアメリカでも人気
輸入食器洗い機で有名なミーレはドイツや日本でも人気ですが、アメリカでも少しずつ知名度が上がっています。
ミーレは食器洗い機の他IHやオーブンなどキッチン機器がトータルで揃うビルトインキッチン機器メーカーです。オーブンに関してはヨーロッパでは電気式が中心ですが、アメリカでは調理機器は、主にオーブンに関してはガス式がメインとなります。
ミーレがアメリカ仕様のガスオーブンを作る訳
ではどうして有名なドイツの機器メーカーであるミーレがアメリカ専用のガスオーブンをつくるのでしょうか?
それはそもそもドイツとアメリカの食文化の違いがあります。
ガスオーブンが必要な一番の要因は驚くことなかれ「鶏の丸焼き」が出来るかどうかです。え~ってビックリですが鶏の丸焼き料理は重要な料理でありソウルフードなのです。日本でいうお餅みたいなものでしょうか。(違ったらすみません)

オーブンで焼く鶏の丸焼き料理は、感謝祭(サンクスギビング)やクリスマスなど家族が集まる重要なイベントでのメイン料理です。主人が鶏の丸焼き(ローストチキンやローストターキー)を調理し来客に振舞うのが慣わしで歴史があります。最近は少し減ってはきていますが、ファミリーを大事にするアメリカならではの風習です。
アメリカで販売されているミーレのオーブンは?
日本では取り扱いのないミーレのガスオーブン、アメリカでの普及率は低いですが新し物好きな富裕層が購入しています。
基本的にアメリカでのオーブンはスタンディング式(オーブンが自立しているタイプ。
キッチンキャビネットと天板間に空間をあけオーブンが置けるよう設計されたキッチンに床置きでオーブンを設置するもので、機器の交換等が簡単にでき合理的な設置方法なのでミーレのオーブンもそれにならっています。

またクックトップは最低でも四つ口以上の火元があります。
アメリカ製では(ヨーロッパも同じですが)コンロ部は一般的に4つ以上必要なのですが理由は料理のレパートリーによるものです。
主たる料理は鍋を使ったスープであったり煮込み料理であったりと長時間コンロを占領してしまう料理を複数同時進行でする為です。
アメリカで販売されているミーレのガスオーブンは3機種
現在アメリカで販売されているミーレのスタンディング式オーブンは3機種あります。
HR 1124 G
一番小さなミーレのガスオーブンです。幅は30インチサイズ(76.2センチ)
- 型番:HR 1124 G
- DirectSelect、ツイン対流ファン、M Proデュアルスタックバーナー搭載の全ガス
- ディスプレイ付きダイヤル操作 – DirectSelect
- 調理のための十分なスペース – 4つの強力なバーナー
- TwinPower熱風ファンのおかげですばやく加熱する
- 簡単な清掃 – 自動清掃および食器洗い機で安全な火格子
- 簡単な開閉 – 騒音および振動吸収装置
- 価格:5,599ドル

HR 1136-1 G
36インチサイズ(91.4センチ)
- 型番:HR 1136-1 G
- DirectSelect、ツイン対流ファン、M Proデュアルスタックバーナー搭載の全ガス
- ディスプレイ付きダイヤル操作 – DirectSelect
- 最大の多様性 – 4つの強力なバーナーとグリドル
- TwinPower熱風ファンのおかげですばやく加熱する
- 簡単な清掃 – 自動清掃および食器洗い機で安全な火格子
- 簡単な開閉 – 騒音および振動吸収装置
- 価格:9,949ドル

HR 1956 LP
幅48インチサイズ(122センチ)もあります。
- M Touchコントロール付きデュアルフューエル、Moisture PlusおよびM Proデュアルスタックバーナー
- クリアテキスト付き多色TFTタッチディスプレイ – Mタッチ
- 最大の種類 – 6つの強力なバーナーとグリドル
- さまざまな用途に対応するスピードオーブン
- 完璧な焼きと焙煎の結果 – 水分プラス
- 人間工学的で簡単な操作 – 電動リフトアップコントロールパネル
- より多くの製品情報
- 価格:14,649ドル

まとめ
日本で購入できるミーレオーブンに比べてすごい迫力で、それに価格もすばらしい値段になっています。
アメリカではガスオーブンは一つのキッチンステータスになっていて、200万円近くのオーブンをフルで日々の料理を作る訳ではないのです。ただこれらのオーブンが入った20畳以上の広さのキッチンはそれは豪華で来客にも評判になること間違いないでしょう。