キッチンにはいろいろな形があります。
I型やL形、U型やアイランド型など形は様々です。実際はお部屋の大きさや間取り、LDとの関連性などを考慮して形を決めていきます。
どれもがお洒落で使いやすくしたいと思うことは同じですが、今回は人気のL型キッチンにコンパクトなアイランドをプラスしたご提案をします。
L型キッチンとは
個人のお客様の他、マンションのモデルルームなどのキッチンを年に100件程度デザインしています。
採用になったものもありますが、不採用になったものも多数あります。
キッチンの形で圧倒的に多いのはI型ペニンシュラ型ですね。
小規模な住宅や部屋に向いていて圧倒的に機能的で使いやすいです。
少しキッチンスペースに余裕があればL型キッチンをおすすめします。
「L型キッチン」とはその名の通りL字型に配置されたキッチンのことで、 L型の片側にはコンロ、反対側にはシンクがくる形になります。
キッチンに立つときL型キッチンは⊿型の動線になり、移動距離が短く作業効率が良いと言われます。
但しL型キッチンは狭い部屋には不向きです。
更にキッチンスペースが大きなお宅の場合中央にアイランドを置いてみましょう。
アイランドがあると作業台、配膳台として使え、料理の作業効率がぐ~んとアップします。
L型キッチン+アイランドプラン①
それでは実際にL型キッチン+アイランドプランとコーディネート例を紹介します。
キッチンを明るく(この要望は新築・リフォームを計画される方にとても多い)解放的な空間にすることが、今のキッチンインテリアの王道ですので白いつや消し仕上げ塗装の扉をご提案します。
洋風な住宅をご希望のクライアントだったので、框付の少しトラディショナルのドアデザインにワークトップには黒系の濃い天板を提案しています。
天板はクウォーツでもいいですし、セラミックでもいいです。
予算によっては人工大理石にすることもあります。
形はオーソドックスなL型キッチン+アイランドタイプで、右から冷蔵庫スペース、食器洗い機、シンク、クッカー。
トールキャビネット内にはビルトインオーブン、家電収納としています。
幅60センチのトールキャビネットには主に電子レンジや炊飯器、トースターなどの家電を隠して収納できるようにしています。
食器類は引き出し内に入れ、吊戸棚は圧迫感があるので付けていません(収納容量によりレンジフードの左右につけることもあります)。
そしてアイランド。
アイランドにはちょっと腰を掛けて作業をしたり、休んだりできるようテーブルタイプにしています。
壁面は白いイタリアンタイルに。
部屋全体的が白基調ですが、現代的にレンジフードは黒のものを提案してみました。
冷蔵庫はホワイトかステンレスになります。ステンレスならリープヘルなどのものが個人的には好きです。
因みに違いのバージョンも考えてみました。
弊社のキッチンはおよそ1000色の中からカラーオーダーができるので、落ち着いたグリーンのキッチンも良いかなと思います。
グリーンのキッチン?って方もいらっしゃいますが、アメリカでは緑色は2020~2022に続くトレンドカラーです。
扉のグリーンカラーがトーンが落ち着いた色なので天板は、クウォーツストーンのうすいグレー調のキラキラとした石が入っているものでコーディネートしています。
フードはホワイトにステンレスに変更です。
このカラーリングは個人的に気に入っているので、作っていただけるお施主様を募集中です。
L型キッチン+アイランドプラン②
全体が木調(ウッディ)なデザインも提案しました。
基本的にL型キッチン+アイランド+家電収納ですが少しキッチンを広めにとっています。
ビルトインオーブンを止め家電収納を大き目にとりました。
アイランドの向きが変わったことと、キチンとダイニングテーブル型にしました。
左のトールキャビネット内には、置き型(電気屋さんで売っている)の電子レンジオーブンを使う予定です。
家電収納は上下に大きく開くよう使いやすく設計しています。
IHも輸入もものではなく魚焼きが付いている国産のIHに(コストダウンも必要)。
アイランドはダイニングテーブルも兼ねて4人が腰かけられるサイズにしてみました。
また壁面が間が空いた感じだったのでオープンシェルフにし、そこに調味料や植木鉢などちょっとしたものを飾るとキッチンがインテリアとして引き立つと思い設置。
天板は白地のもの、タイルはグレー系の小さいタイルをコーディネートしてみましたがちょっと甘すぎたでしょうか。
同じ配置で2トーンカラーのキッチンもあります。
ヨーロッパの人が好きそうな配色にしています。
外国の方はキッチンを家具(インテリア)として考えているので丁寧に作り込んだキッチンが大好きです。メーカーカタログのL=2550のキッチンをそのまま取りつけるなんで考えられません。
扉は少しピンクかかったベージュ色のもので縦にラインが入ったものです。天板やキャビネットは少し古ぼけた古材調でまとめました。
このような2色使いが海外では大流行り。それも木の質感と無機質な異素材を組み合わせてオリジナルキッチンに仕上げていきます。
L型キッチンにはデメリットも
L型キッチン単体で考えたときにデメリットもあります。
それはコーナー使い勝手が悪い。
コーナーの奥は使いにくいため、せっかく収納があっても奥まで使えません。
またそれを打破するために白いプラスチック製の回る棚をメーカーで付けてもらったけど、この棚が貧弱で沢山のものが置けなかったり、最悪棚が落ちてしまうこともあります。
L型キッチンを購入して後悔された方もいらっしゃいます。
まとめ
L型キッチン+アイランドタイプは大手国産キッチンにはないお洒落で機能的で魅力的なものですので、皆さんの新築・リフォーム時の参考にしてみてください。
またL型キッチンのサイズ・寸法はオーダーキッチンメーカーなら自由に設計できます。
今回は少し輸入キッチンのデザインに近かったですが、最新マンションで使用するシャープでモダンなデザインも得意とするところであります。
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