今回はアメリカの住宅(不動産)でキッチンがとても重要な役割を果たしているというお話です。
アメリカ人は住宅をリモデル(リフォーム)するのが大好きです。部屋の壁をペンキで塗り替えるシーンはドラマや映画の中のシーンによく登場します。
皆さんも一度は見たことがあるのではないのでしょうか?
キッチンで決まるアメリカの住宅の相場
アメリカでは、新築よりよく手入れがされた中古物件の方が高額になるって聞いた事はありませんか。
住宅をリフォームする時に、豪華なアイランド付きのキッチンに入れ替えることは住宅の資産価値を上げるのに効果的なことを皆が知っているからです。
考えてみてください。
中古物件物件を購入するときに当然立地や間取りは重要ですが、その家自体の価値はいかほどかと。
例えば、不動産会社の営業マンと売り物件を見学に行ったとします。
部屋には家具やテレビ・ラグ、カーテンもなく殺風景ですね。
では、一番目につくものと言えば・・・。
そうキッチンです。
キッチンの良し悪しが中古住宅購入に重要な決め手になります。
アメリカの高級住宅はキッチンがとにかくお洒落
見渡すと20帖以上の広さで中心にドカ~ンと大きな存在感がある大理石がのったアイランドがあってごらんなさい。
家族一緒に料理、近所の方や取引先を招いてのパーティ、クリスマス、お料理教室などなどキッチンの重要性をがわかるでしょう。
アメリカのキッチンデザインはそのようなライフスタイルをもとにデザインされているのです。
(日本でも家賃月100万円以上の外人賃貸物件に多数携わってきましたが、キッチンデザインには時間と予算をつぎ込みました)
日本では、住宅事情もありますがキッチンは何かとコンパクトになっています。
I型キッチンの多いこと。
それも、リビングからは見えない位置で閉鎖的なものも多いですね。
そんな日本のキッチンの中古物件に於ける価値はゼロに等しいかも。
日本では、築年数が多くなると悲しいことですが評価はどんどん下がっていきます。
しかしアメリカでは、評価価値はそれほど大きくは下がらないので、その家の歴史とか様式とか付加価値に査定が付きます。
アメリカではキッチンは家具として扱われますので、キッチンが家具らしくあるほど(アンティークなデザインやトラディショナルなデザインなど)貴重で価値があるのです。
アメリカで価値あるキッチンを購入するには
アメリカではキッチンは、フリーのキッチンデザイナーがいてキッチンにこだわるオーナーは、デザイナー料を支払ってプランニング・発注・取り付けまで一括して依頼します。
そう、「キッチンデザイナー」という職業が成り立っています。
キッチンデザイナーは、オーナーの予算・要望をヒアリングし、数あるキッチンブランドの中から数社をオーナーに提案しその中からベストのものを決めます。
デザイナーは、デザインするだけでなく、取り付け工事の全般に責任を持ち、施主の代わりに現場に行き、建物の現場監督や水道業者・電気業者などと打ち合わせをし、施主から委託されたキッチンが完璧に仕上がるよう管理もします。
フリーの有名キッチンデザイナーはその仕事だけで十分生計がたてられ、そのキッチンは作品として認められています。
まとめ
このブログは『アメリカではキッチンがかっこいいと中古住宅でも高く売れるらしい!』というテーマで書きました。
いかがでしたか(^^♪
アメリカでは新築より中古住宅市場の方が大きく、キッチンが綺麗でかっこいいほど高く売れます。なので売り主はせっせとおしゃれなキッチンに入れ替え丁寧に使うのですね。
日本の場合、中古住宅を売るときに同じようにリフォームして綺麗にしてくれるんですが、キッチンはチープな安物がついていることが多いですね。
大概はおしゃれとは言い難く、建売住宅についているようなI型の2200~2550mmのキッチンなので購入後すぎに入れ替えたくなります。
住宅の考え方・キッチンの考え方が違うとはいえ、早く欧米に追いつき安く・永く使えるキッチンが日本でもっと普及することを望みます。