マンションや戸建て住宅の生活水準の価値をあげる手法として、リフォームやリノベーションがあります。最近では、通常業務としてのキッチン工事は、新築工事とリフォーム工事が半分半分ぐらいの割合になっています。
新築の場合、キッチン納期についてはそれ程気を使わないのですが、リフォーム案件については工期が短いため、打ち合わせ~契約~製作~施工~完成といったスケジュールを2か月程度で進めることもざらにあります。
オーダーキッチンを提案する上で一般的な新築住宅の工期は4か月、リフォームの工事期間は1~2か月と言われています。
輸入キッチンを納品する場合は、その輸入時期を見越して着工を遅らせてもらう場合もあります。
マンションリフォームでの注意点

リフォーム工事の場合、一戸建てとマンションで違います。
一戸建ての場合比較的既存住宅の建築図が手に入るため、事前設計がやりやすいのですが、マンションの場合間取り図程度の図面しかないことがほとんどで、大体は予測したり、現状の寸法を実測で採寸し図面を起したりですが、解体した時に思ってもみない状況が発生する場合もあります。
大体は、①柱、②梁、③レンジフードのダクト、④給排水位置の4点です。
この4点さえ注意・予測しておけば工事は問題なく進みます。
まずは、リフォーム業者、あるいは自社で既存の床壁を撤去しスケルトン状態にします。
解体すると先程の①柱、②梁、③レンジフードのダクト、④給排水位置がはっきりわかります。この時点で設計図通りに進めることができるかどうか、確認することができます。
マンションの場合は、フローリングや壁、天井を壊すとこんな状態に。
新しいレイアウト通りに設備配管や電気配線工事を行います。
マンションのキッチンレイアウト実例

お客様のご希望を叶えるために何回もご相談させていただきました。
大きなポイントは4つ
②シンク前は水はねしても大丈夫なように
③大きな食器だなと大きなパントリーが必要
④家電を隠す
この4点について改修をさせていただきました。
①シンクの前に背の高いキャビネットを背中合わせに配置しています。目隠しにもなるしダイニング側から使える収納にもなるので一石二鳥です。
②シンク前は人工大理石を貼っています。天板と同じ柄なので一体感があります。タイルと違って目地もありません。掃除もしやすいのが特徴です。
③引出し式の大きなパントリーを提案し、ブルム社製の引き出しは合計10個。引き出しは1個あたり20キロまでの重さに耐えられるものです。
④炊飯器や電子レンジも収納できます。
炊飯器は蒸気が出てくる機器をつけたので扉を閉めたままでも炊けます。よそうときは、スライドテーブルで引き出せます。
マンションでは、シンプルなキッチンドアデザインが多いのですが、この度は輸入北米スタイルのデザインでプランニングしました。
このようにお客様の要望をかなえることが出来るオーダーキッチン、そして高級キッチンをいつまでも提供し喜んでいただくことを常としています。