欧州プレミアムキッチンブランドのポーゲンポールは、4月にコロナウイルスによる市場の不況下でドイツで破産手続きを開始しました。
この突然の訃報がドイツから筆者にもたらされたのは、5月の連休前で驚きを隠せませんでした。そのポーゲンポール本社の破産についての逐一をキッチン業界の皆様にもお伝えしておきます。
ポーゲンポールが破産
ポーゲンポールの親会社であるPoggenpohlMöbelwerkeGmbHは、世界中に脅威をもたらしているコロナウィルス(Covid-19)の3月の発生以来、受注と販売が大幅に減少していました。
そこで2020年4月にドイツ国内で破産申請をすることになりました。同社は商売を継続しながら新しい投資家探しをしています。
元々ポーゲンポール社内ではリストラの真っ最中だっため、ドイツ政府の援助も利用できなかったようです。
この破産手続きの一環としてポーゲンポールは再編を継続し、会社とブランドを維持することが当面の目標となります。
日本のポーゲンポールはどうなる?
日本でのポーゲンポール・キッチンの販売はどうなるのでしょうか?
日本でポーゲンポールのキッチン販売は、直営のポーゲンポール・ジャパン(渋谷区広尾)と兼ねてよりの輸入代理店のアクタスがありました。
広尾にあるポーゲンポール・ジャパンのショールームは、5月に東京がコロナ自粛している最中にひっそりと閉店の準備をしていました。
ショールームに展示してあった高級キッチンも職人さんが撤去していきましたね。
現在はカーテンが降ろされた状態で、張り紙が一つ。
内容は大まかに下記の通りです。
①本社Poggenpohl Möbelwerke GmbHの決定により、株式会社ポーゲンポール・ジャパン、並びに東京ショールームは5月8日をもって完全閉鎖することになった。
②今後の、セールス及びアフターサービスは、販売代理店である「株式会社アクタス」が継続する
③株式会社アクタス
東京都新宿区新宿2-19-1 ビル 12F
EX営業部 TEL 03-3350-6012
まとめ
コロナの影響とはいえドイツの歴史あるキッチンメーカーが破産することには誠に残念なことです。
2017年のアルノ(Alno)キッチンの破産も記憶に新しいところです。
ドイツ国内には様々なキッチンメーカーがありますが、どこも外出禁止で生産も出荷できなかったことはポーゲンポールと同じような状態だったと聞いています。
会社の体力が脆弱なキッチンメーカーが淘汰されることは自明の理ですが、海外キッチン ファンとしては寂しい限りです。
ポーゲンポールも早く新しい投資家が見つかって、日本でも嘗てのように高級キッチン販売を再開してほしいものです。