キッチンで重要な電気製品の一つ、「冷蔵庫」は年を追うごとに大きくなっていて位置や配置を検討する事が難しくなってきてます。
大型の冷蔵庫は「豊かさの象徴」の感もあり今ではアメリカのGE冷蔵庫ぐらいのサイズも家電量販店で売っていますね。因みにGEは冷蔵庫はもう作っていません。
スウェーデンの欧州家電最大手エレクトロラックスに33億ドル(約3470億円)で売却したと思います。
米国独占禁止法の問題でエレクトロラックスによる買収は白紙に。その後韓国のLG電機に売却されました。
私は、システムキッチンの仕事をずっとしていますのでこの冷蔵庫の置き場についてキッチン・レイアウト上、色々と考えさせられることが多いです。
冷蔵庫の配置を決める時に考えることは?
先日納品した日立製冷蔵庫「R-SBS6200」(ドアにアイスメーカーがついているタイプ)を例にとります。
キッチンを設計する時に冷蔵庫について大事なことは、
①今使っている冷蔵庫を引き続き使うのか
②新しく購入するのか
を考えなければなりません。
今の物を使うにしても、将来買い替える可能性が十分にありますので、両開きタイプのサイズを押さえておいたほうが良いでしょう。
カタログでサイズの確認
カタログで有効寸法を確認することも忘れずに。片開きのタイプは大体 幅は60センチ 容量は400L強、両開きタイプは、幅が70センチ弱で容量は500L弱が一般的です。
(この写真の冷蔵庫は 幅が91センチ、容量は615Lとかなり大きいサイズです)
そしてキッチンのプランニングをする時の注意点は当然、冷蔵庫が入る(幅・高さ・奥行き)を決定します。ポイントは冷蔵庫のドアがちゃんと開くか、内部の引出はうまく引けるか、ですね。
壁とのクリアランス
冷蔵庫のドアが壁にぶつからないようレイアウトできればいいですが、決まったキッチンスペースの中では難しい事も多いです。
機種にもよりますが、私はカタログ表記より+5センチ両側にそれぞれ空間を開けてレイアウトしています。そして冷蔵庫のドアは、横のキッチンキャビネットより少し出し気味ですね。
すると冷蔵庫のドアと隣のキッチンの扉は当たらないし、内部の引出も問題なく引き出せます。このあたりは機種によっても違いますが大体は経験値によって決めています。
冷蔵庫の配置まとめ
こんな冷蔵庫一つのことではありますが、システムキッチンはキチンとしたショールームがあり、経験豊富なスタッフがいて、長くキッチンを販売している会社で相談されるのが失敗が少なく良いと思います。
長く続いているということは理由があるのです。
消費税が上がり(またいつ上がるかわからない)簡単に品物を買い替える生活は終わりつつあります。
様々な物のライフサイクルが長くなり満足いく製品を使うためには、日本の消費者はもっと諸外国のように「本物を見る目」を養わなければなりませんね。