コルク床の長所と短所を紹介します!

建材
記事内に広告が含まれています。

コルクは多機能な自然素材として知られています。弾力性、断熱性、遮音性、防滑性に優れ、住宅のフローリングで根強い人気があり需要も伸びつつあります。

それは何故かと言うと、現在日本における住宅の洋室のほとんどは「フローリング」が使われているのは周知の事実ですが、私たち日本人は玄関で靴をぬいで室内に入ります。

そしてそのまま床に座ったり、寝転んだりします。以前は畳の部屋が当たり前でしたが、洋風なライフスタイルと相まって畳の部屋本当に少なくなってきました。

我が家でもフローリングにマットを敷いてそのまま横になったりしますし、子供部屋で子供たちは直に床に座って遊んでいます。

この例から、日本人の習慣にはフローリングは合わないと思いますし、ライフスタイルを考えるとコルク等のやわらかい床材が向いていると思います。


コルクの特徴についてはこちらの記事をご覧ください。

コルクの5つの特徴と建築用途は?


最近はホームセンターや100円ショップでも気軽に購入出来るコルク床の長所と短所を考えていきます。

スポンサーリンク

コルク床の長所

コルクはそれ自体に小さな気泡が沢山あります。目には見えない小さな気泡は空気を含んでいてそれでさまざまなメリットをもたらします。

主に「弾力性」「断熱性」「遮音性」「防滑性」があります。

使用場所にはキッチンや子供部屋、寝室、お年寄りの部屋の床に敷くと有効です。

弾力性

コルク内の空気を含んだ気泡の効果でクッション性があります。

床に使用した場合、長時間立ち仕事をしても硬い木製フローリングや大理石の床より疲れにくいと言われています。

また、子供やお年寄りが転んでしまっても怪我をしにくいといったメリットもあります。

断熱性

冬の寒い日に裸足でフローリングに立つと冷たく感じますし部屋も寒々しいですね。木製フローリングに比べコルクフローリングには保温性があり裸足でも冷たさを感じにくい利点があります。

14世紀頃の修道院では暖房器具がなく、コルクを断熱材として使用していたとも言われています。

遮音性

階下に迷惑をかけない遮音効果があります。
マンションやアパートでは上下階の音が気になるものです。

一般的に床の遮音性能については、基準がありLH値、LL値といった数値で表され、人が飛び跳ねてドンドンと響くような重量床衝撃音(LH)と、軽いものを床に落ちたときの軽量床衝撃音(LL)に分けられ、JIS規格ではそれぞれの遮音性能をL値で示します。

  • L30・L35:まず聞こえない
  • L40・L45:ごくわずかに聞こえることもあるが、ほとんど聞こえない
  • L55:気になる
  • L60:かなり気になる

コルク床はこの衝撃音を弱めてくれる効果があります。

防滑性

木製のフローリングやタイルの床で実際に滑って転んでしまったり転びそうになった経験は皆さんあると思います。

この様な滑りやすい床は人にとって危険なだけではなく、実はペットにとっても同じように危険なものです。走ることが好きな犬には、滑りやすい床が脱臼やヘルニアなどの原因になることもあるのです。

この点コルクの床は滑りにくく安全な床と言えるでしょう。

スポンサーリンク

コルク床の短所


工務店の方やオーナーさんに聞いたコルク床の短所は下記の通り。

水に弱い

一般的なコルクマットには表面に加工がされていないので水には弱いです。よってキッチンや洗面所など水滴が床に落ちる場所などの使用用途には本当は不向きです。

汚れが取れにくい

コルク床の表面は意外と凹凸があります。その隙間に汚れが入ると取れにくくなります。

匂いが付きやすい

ペットのおしっこにも弱く、匂いが付きやすく落ちにくいです。

耐久性がない

コルク自体は強く硬い素材ではなく柔らかいものですので、傷や経年劣化によりその表面はボロボロと崩れていきます。

カッコ悪い

デザイン性に欠けます。一般的なコルクパネルはどのコルクでもほとんど同じイメージになります。また安っぽいイメージで高級感はありません。

まとめ

この様にコルク床には長所と短所がありその使い方によってとても便利で機能的なフローリングになります。

でも格安なコルク床には化学物質が用いられている事があります。

コルク自体は自然素材なのですが、コルクシートに加工する時に有害な接着剤が使われている商品もあるので注意が必要です。


価格に左右されず、なるべく大手メーカーの化学物質の使用量が少ない製品を選ばれる事をおすすめします。